コロナ禍での給食も2年目、給食室も教室も衛生面の強化とコロナ対応に尽力されていることと思います。給食時間の学級指導に活用していただくため、今年度も給食通信を紹介していきます。
新学期最初の通信は、給食を作ってくれる調理師さん紹介と、給食のきまりなどの周知に徹します。旬の食材関連の献立は、「新たけのこごはん」「山菜ごはん」「花見ずし」「深川めし」などです。
以下は4月の通信から抜粋です。
〈ストロー袋がふわり―後片づけのお話です/給食当番だけでなくみんなが協力すると、後片づけがきちんとできます。「いただきます」の後、最初にしてほしいのは牛乳のストロー袋の始末。ストロー袋は置いたままにすると飛ばされてしまうことが多いです。そこで袋をストローに結んだり、袋の両はじを開けストローの中心にギャザーを寄せておくと、ストローと袋は一緒なので始末しやすいです。〉
〈東京ふるさとごはん―「深川めし」/きょうのご飯は江東区の深川で生まれた「深川めし」です。貝を具にした炊き込みご飯で、給食では味付けして煮た貝のむき身を他の具と一緒にご飯に混ぜました。名前の由来は、魚河岸のあった深川で、貝のご飯を売っていたからだそうです。食べものクイズ=深川めしに使われる貝は?ヒント:「あ」のつく貝です。〉
〈春から初夏へ―二つの季節の味/先週から暑い日と肌寒い日があって、身体を気温に合わせるのが大変。季節の変わり目と言って、身体の調子が狂いやすい時。早寝・早起きをして生活リズムを整えましょう。体温調節は、上着を脱ぎ着するなど服で工夫するといいですね。食べものでは春と初夏の味が交代する頃で、二つの季節が楽しめます。やわらかい春キャベツ、初夏のグリーンアスパラガス、それぞれを味わってください。〉
〈22日はアースデー/アースとは地球の事。アースデーは「地球の日」という意味で、環境を考える日として世界のいろいろな所でイベントが開かれます。地球は温暖化が進み、北極の氷が融け干ばつや大洪水が頻繁に起こり、食糧にも影響が出てきています。また、大気汚染は自然や私たち人間の健康を脅かしています。私たちに出来ることはなんでしょう。地球の環境というと難しくなるので、身の回りに目を向け出来ることから始めましょう。まずは、物を大切にすることから。給食でも、食べ残しをなくすことでごみを減らすことができますね。〉
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年4月19日号掲載