学校だけでなく家庭をはじめ学校以外の場でも心掛けたいのは、3密回避、マスク着用、手指の消毒であり、感染症対策の基本だろう。
3密では“換気”がポイントとされ、「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」(Ver.5、2020年12月、文部科学省)では教室の「常時換気」、または「30分に1回以上数分間」の窓開けを推奨。さらに換気が困難な部屋や冷暖房を使用中でも、換気扇等を活用し十分な換気に努めることが求められている。
換気には換気扇、扇風機、サーキュレーター(送風機)といった器具があり、それぞれ機能や特長が違う。特に扇風機とサーキュレーターは役割や形態が近く混同されがちだが、広い範囲に風を送る扇風機に対し、より遠くまで直線的に風を送る機能では、サーキュレーターが優れている、といった違いを認識しておくことも大切だ。
またファンの可動範囲は、一般的に上下左右だが、扇風機の仰角は斜め上までだがサーキュレーターは真上近くにまで可動。室内の空気をかき回して循環させるという目的では、サーキュレーターがより役目にかなっていると言える。
「エアーサーキュレーターYAR―W30」(㈱山善)はファンの羽根径30㎝の大風量で、45畳程度までの空間の換気に最適。標準的な教室サイズは約40畳程度なので、窓開けと同機による送風を併用することで、感染症対策の効果がある。
さらにエアコン等の冷暖房中には、同機で空気を循環させることで、天井近くに滞留しやすい暖気や足元に沈殿しがちな冷気など、室内の温度のムラをなくせる。
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教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年4月19日号掲載