2016年から19年までの4年間で、都内では子供(12歳以下)15人がドア等による事故で指の切断事故で救急搬送されたという。これを受けて、消費者庁が発行する週刊メールマガジン「子ども安全メール」では、「ドアや窓の開閉時の指挟み事故」(2021年2月18日)を特集。保護者から寄せられた事故発生状況の報告、事故を防ぐためすぐ出来る対策等が参考になる。
子供の手指は細くて小さく、骨はまだ細く柔らかい。ドアの取り付け部分のちょっとした隙間に挟んだだけで、思わぬ大けがにつながる。また東京都生活文化局が実施した、ドア吊元に直径7mmの木の棒を挟んだ開閉実験では、棒が破断するほど大きな負荷がかかることが実証された。
「室内ドア用指挟み防止スクリーン『指はさまんぞう』」(セイキ販売㈱)は、すぐ取り付けて、その日から使える安全対策の備品。蝶番(ちょうつがい)のあるドア吊元の隙間をカバーして指挟み事故を防ぐ。扉の開閉に合わせてスクリーンが動き、引き出されたり巻き取ったりしながら、ドアの隙間をカバーする。
製品本体は耐久性に優れるアルミ製。スクリーン部は、汚れにくく耐久性にも優れたポリエステル製となっている。ドアの内側に取り付ける「可動タイプ」と、外側に設置する「固定タイプ」の各1つで1セットとなっている。
両面テープと釘による施工で、簡単に既存のドアに取付け。本体カラーは、ブロンズとステンカラーの2種類。本体がブロンズの場合のスクリーンはブラウン、ステンカラーの場合はベージュの組合せ。
小学校や児童館、幼稚園・保育園などの子供が通う施設の、主に個室トイレや教室入口で利用されている。同社が全国展開する店舗「住まいのさわやかショップ」で取り扱われている。
問合せ=03・3993・0444
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年4月19日号掲載