ごぼう、冬野菜、ゆず、はっさく、いよかん、ビスケット
今年の2月の行事は、2日の節分に始まり3日の初午、12日は中国の春節、14日は聖バレンタインデー、28日はビスケットの日です。また1日から7日までは、生活習慣病予防週間です。
学校でも集会などで行われるのが節分行事で、「豆まき集会」と呼ばれることが多く、クラス毎に追い出したい鬼を発表後、豆まきをします。私がいた学校では伝統的に豆つかみ集会を行っていました。正しい箸の持ち方・使い方の一環で、豆つかみリレー等を実施していました。
それでは2月に学級に配布していたお便りを紹介しましょう(抜粋)。
〈メタボの芽は小学生から/2月1日から7日まで生活習慣病予防週間です。「そんなの子供には関係ない」と思っている人はよく聞いて下さい。子供にもあらわれはじめているそうで、今のうちから気をつけなくてはいけないのです。まずは三度の食事をきちんととること。とくに野菜とせんいのおおいものをたくさんとること、運動をする、早くねることをつづけましょう〉
〈きょうは初午/2月はじめの午の日を「初午」といって稲荷神社のお祭りです。お稲荷様のお使いはきつねで、油揚げが大好物なので、この日は油揚げをお供えするようになりました。そこできょうは油揚げを使ったまぜごはんにしました〉
〈ゆずの香りは和の心/ゆずといえば12月の冬至に入るゆず湯がよく知られていますが、よい香りのするくだものです。みかんやゆずなどのかんきつるいの香りは心をなごませますね。日本料理にはほのかな香りを大切にするものが多くあります。目でも香りでも楽しませてくれるのが、和の心なのかもしれません〉
〈ビスケットの日/2月28日はビスケットの日です。今から約160年前、長崎に留学していた水戸のお医者さんがオランダ人から学んだパンとビスケットの作り方を書いた「パン・ビスコイト製法書」を国元に送りました。この日が2月28日だった。またビスケットの語源が「2度焼かれたもの」ということから「に(2)どや(8)かれたもの」のごろあわせだともいわれています〉
〈ごぼうの香りが食欲をそそる「ごぼちゃんごはん」/ごぼうは油でいためるとよい香りがします。お肉とも相性がよいので、いためものや煮もの、汁もの、そしてきょうのようなまぜごはんにもぴったりです。食物せんいがいっぱいふくまれているので、おなかのおそうじ屋さんといわれるくらい、腸によいはたらきをしてくれます〉
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年2月15日号掲載