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予防の一首!! 学校の感染症【第17回】新型コロナウイルス感染症(COVID―19) 特別編(3)自宅療養について

2020年11月16日
連載

感染してしまったら

特に流行しやすい冬季
感染時の流れも確認を

コロナウイルスやインフルエンザなどのエンベロープウイルスは、温帯地方では冬に流行しやすい性質をもっています。新型コロナウイルスも、気温が低下し乾燥する冬季はさらなる注意が必要です。感染者が増加してきている現在、いつ誰が感染してもおかしくはないといえる状況です。

発熱や咳など新型コロナウイルスの感染が疑われる症状が続いたら、まずはかかりつけ医や病院、保健所などへ連絡します。検査が必要とされたら、PCR検査や抗原検査を受けることになります。

こで陽性と診断されると、症状の状態に応じて病院や感染者用の療養施設に入るか、自宅療養となります。

高齢者や基礎疾患がある人など、重症化しやすいと考えられる人は入院となります。

病室を決めて湿度管理
リスク低い人が看病を

自宅療養となったら、水分と栄養を取りながら安静にします。家の中で「病室」を決め、看病する人も一人にして、その人以外はウイルスに感染しないように、なるべく病室に入らないようにします。

看病する人は、重症化リスクの低い人(高齢者や持病がある人以外)とし、患者も看護する人も両方マスクを着用します。

高熱が出たら、首のまわりやわきの下など、太い血管が体の表面近くにある場所を冷やします。また、どの粘膜を守るためにも、50〜60%程度の湿度を保つように加湿器を使うか、加湿器がなければ濡れたバスタオルなどを室内に干すなどの工夫をしましょう。

看病中も換気徹底を
空気の流れで飛沫は外へ

部屋の換気は1時間に2回以上数分間、窓を全開にして完全に空気を入れ替えます。

感染者が療養している部屋を閉めきっていると、室内にウイルスを含んだ飛沫が漂うことになります。そのため、2か所の窓を開けるなどして、空気の流れを作ることがポイントです。

風呂やトイレでも用心を共用部の消毒も忘れずに

感染している人の便にもウイルスが排泄されてきますので、お風呂は浴槽に浸るのは完全に治るまで避け、家族の中で最後に入ってシャワーですませます。

タオル類の共用もしないようにします。新型コロナウイルスは洗剤で不活化されますので、洗濯は通常通り行います。

下痢などの症状が出る人もいます。トイレを流すときには水流で便中のウイルスが舞い上がることがあるので、蓋を閉めて流し、よく手を洗います。

ドアノブや手すりなどは、消毒用アルコールや塩素系漂白剤0・05%に薄めたもので拭きとり消毒を行いましょう。

症状が悪化した場合などは、自治体の相談窓口の担当者にすぐに連絡して、医療機関の受診や入院を調整してもらいます。新型コロナウイルス感染症は、病状が急変することもあるので、注意が必要です。

岡田晴恵(白鷗大学教育学部教授)

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年11月16号掲載

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