「まさか我が子に限って」と多くの保護者が思っている万引。警察等から連絡を受けてパニックになり、頭ごなしに叱りつける親が多いという。特定非営利活動法人全国万引犯罪防止機構(=万防機構、竹花豊理事長)は先ごろ、保護者にはまず子供の話を聞く、迷惑先を訪問し一緒に謝る、再犯防止に向けて話し合う、というステップが望ましい等の解説する小冊子「中1の保護者さまへ~一度お子さんと話し合ってみませんか?」を作成。2学期から全国の中学校を通じて、中学1年生全員に107万部を配布している。
万引の背景やありがちなモデルケース、補導された時の指導の流れを紹介することで、まず保護者に予備知識を提供。そしてサブタイトルの‘話し合い’を勧める。
‘中1ギャップ’と言われストレスや不安等で不安定な心を抱える年頃でもある。この年代とのコミュニケーションに必要なのは‘上から目線’ではなく話を‘聞く姿勢’だと指摘。「10のヒント」を提示する。
万引以前に、話し合う必要性を呼びかけるものなので、子供が学校から持ち帰ったら必ず一読してほしい資料だ。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年11月16日号掲載