例年なら秋のこの季節は春と並ぶ運動会・体育祭のシーズンで、各地の学校の校庭にはテントが設置され、地域の人々でにぎわいを見せるのが風物詩。しかし9月をピークに8月から10月にかけては、竜巻等の突風(以下、突風)が年間で最も多く発生やすい要注意期間であるため、天候急変への対策が重要だ。
気象庁の1991~2017年の突風に関する統計では、9月の発生は110件を確認。続いて10月70件、8月61件となり、7月から11月の半年足らずに年間の70%が集中している。
発生しやすい気象条件では、前線の移動、寒気や暖気の移流等の不安定な気象要因が多く、同統計では全体の60%がこの条件に当てはまる。他には台風・熱帯低気圧等も多い。
学校向け運動会テント「ブルドックテント(R)シリーズ」を製造している岸工業(株)は、突風などによるテントの強風対策として、オリジナルテントウエイトのラインナップを強化している。
昨今の新型コロナウイルス感染症発生以降、避難所等の防災施設では体育館近くの駐車場等コンクリート上にテントを設置し、検温・受付等とすることが多いという。ペグや杭が使えない環境下でも強風対策が出来るよう、同社ラインナップには「鉄ウエイト枠」(2020年春新発売)、鋳物製ウエイト、昔ながらの砂袋等、様々な条件下に対応できるウエイトが揃っている。
強風への備えとして同社担当者は「テントはあくまで仮設用途なので、悪天候や気候急変が予想される場合は、必ず天幕をはずし、フレームを地組の段階に戻すか、風の影響を受けない場所に移動して欲しい」とアドバイスする。
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教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年10月19日号掲載