じゃがいも、カリフラワー、かぶ、りんご、かき、さば、さけ、たこ、ほっけ/きのこご飯、吹き寄せ栗ご飯、サンマの塩焼き
10月1日の十五夜は「芋名月」と呼ばれ、お月見は中国から伝わった習慣です。「栗名月」「豆月」と呼ばれる29日の十三夜は、日本独特。少し欠けた月を愛でる心は、わびさびの美学に通じます。
この時期に家庭科と連携して行ったのが「給食の献立を考えよう」。季節感、栄養バランスなどを考えて6年生が考案した献立から選び、給食に取り入れました。10月の「給食通信」の抜粋を紹介しましょう。
〈6年生が考えた献立―秋の味覚きのこご飯とさつま芋/きのこご飯と煮物の筑前煮を組み合わせてくれました。考えた6年生からのメッセージ=「秋らしくておいしい食べものは、きのこやさつま芋だと思ったのできのこご飯にしました。ご飯を食べて秋を感じてほしいです。〉
〈貧乏サンマに、福イワシ/魚が獲れる量は時代とともに変化してきました。きょうのかば焼き丼のサンマは冷たい水を好むので、水温が低い時期はたくさん獲れます。つまりサンマが豊漁の年は気温が低いので、お米は不作となり貧乏になるよ、温かい水を好むイワシがたくさん獲れるとお米は豊作で福が来るよと言っているのです。サンマは栄養価が高く、夏バテを吹き飛ばし、体力もつくので、秋の味覚サンマを食べましょう。〉
〈有機のリンゴ、青森から/きょうのリンゴは青森県で有機栽培されたものです。有機栽培とは、無農薬ではなく、作物を元気に大きく育てるために必要な肥料(栄養)が、化学肥料ではなくたい肥、つまり有機肥料で育てているということです。作物を育てるには時間や人手がかかります。人手や手間をかけられない場合は化学肥料や農薬を使わなければならず、ほとんどは使っていると聞きます。有機の野菜や果物はなかなか手に入らないのですが、そのりんごが届きました。皮ごと味わってみてください。〉
〈パイはパイでもおかずのパイ/パイというとデザートと思いがちですが、お魚の形で中身もお魚が入ったフィッシュパイやお肉の入ったミートパイなど、おかずのパイもあるのです。きょうのパイもおかずになるパイで、季節のきのこを使って作りました。お味はいかがですか。初めての料理なので、少し声を聞かせてください。▼1.きのこが入っているのが分かりましたか。(はい、いいえ)▼2.何種類のきのこが入っていたでしょうか。(1つ、2つ、3つ、)▼3.味はどうでしたか。(おいしい、ふつう、苦手)▼ご協力ありがとうございました。〉
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年10月19日号掲載