なす、サツマイモ、里芋、なし、くり、ぶどう、さんま、かます/菊花ごはん、栗ごはん、おはぎ
9月の行事と言えば、文化の日、重陽の節句、お彼岸、秋分の日、お月見。また台風シーズンでもあります。20年前の給食通信に、愛知県の大雨の被害を書いた「二百十日の風祭」を見つけました。その他9月の給食通信の抜粋を紹介します。
〈重陽の節句―菊花ごはん/桃の節句・端午の節句と同じで9月9日は菊の節句と呼ばれています。縁起が良い数字とされる奇数が重なることを重陽といって、大切なお節句となったのです。食べられる菊の花で有名な秋田の「もってのほか」は、ピンクの色とゆでてもシャキシャキしているのが特徴。きょうは、黄色い菊の花が入ったごはんを作りました。〉
〈さんまのかば焼き丼―料理名の由来/料理の名前にはその名が付いた理由があります。「かば焼き」は、もともとはウナギのかば焼きを作る時の形から名づけられました。昔は、うなぎを串に刺して丸焼きにしていました。その形が植物の「がまの穂」に似ていたのでこの名が付いたそうです。〉
〈なすー親の意見となすびの花は、千にひとつも仇がない/なすについてのことわざはいろいろありますが、このことわざはみなさんにぜひ覚えてほしいものです。なすの花は、必ず実をつけ無駄にならない事から、親や大人の意見は、一つとしてはずれがなく(正しい)無駄にならないという意味です。〉
〈秋のにぎわいごはん―お彼岸/「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。夏の暑さも冬の寒さも、お彼岸が来るとおさまるものだよと教えています。食べものにも秋の訪れを感じます。きょうのにぎわいごはんの中に秋を見つけてみましょう。秋の食べ物が2つ入っています。(こたえ=さつま芋・しめじ)〉
〈水泳記録会―ひと口パックン/6年生が水泳記録会に出かけます。頑張って練習してきた成果が出るといいですね。成果が出ると言えば、みなさんは苦手な食べものが給食に出たらどうしていますか。苦手でも身体に大切な食べものだと考えて、まずは「ひと口パックン」をお勧めします。続けているとちゃんと成果が出るものです。〉
〈イエローカードが出ていませんか/栄養バランスという言葉を聞いたことがありますか。バランスの摂れた食事をするためには、毎日さまざまな食品を組み合わせてとることが大切です。目安は赤・黄・緑の食べ物をきちんと選んで食べること。どうしても食べきれない時は、残す前にもう「ひと口パックン」してみてくださいね。〉
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年9月21日号掲載