トマト・なす・かぼちゃ・枝豆・オクラ・桃・ぶどう・夏野菜カレー・ジャージャー麺
数々の輝かしい記録を残して東京2020は次のステージ、24日からのパラリンピックへとバトンが渡されました。その熱気の中、2学期が始まる学校も多いと思います。ところで給食では、オリンピックや各種世界大会にちなみ、開催国など世界の料理を再現し紹介してきました。【以下給食通信より抜粋】
〈南アフリカでサッカーワールドカップ〉開催国南アフリカの歴史は、ポルトガルから船に乗ってやってきたバスコ・ダ・ガマから始まります。ガマは南アフリカのケープタウンを回って、初めてインドへ渡った人として有名です。南アフリカは東西の文化をつなぐ場所となり、ヨーロッパ、インドネシア、マレーシアから移り住んだ人たちが様々な料理を生み出しました。今日は「ボボディ」と呼ばれるスパイスの効いた代表的な料理を作ってみました。
〈8月31日は野菜の日〉橙色のきれいな人参が苦手だという人はいませんか? 野菜は色にもそれぞれ働きがあります。人参の色にはカロティンという物質が含まれていて、がんの予防などに役立つといわれています。今日の麻婆なすのムラサキには、アントシアンという成分が含まれ、がん予防や老化防止の働きがあるそうで「ボケなす」なんて呼ばせません。なすが苦手な人にもおいしく食べてもらえるよう、シェフが油でよく炒めてくれたので、いい味に仕上がっていますよ。
〈お魚のお団子「つみれ」〉今日はパンと和風のおかずの組み合わせです。パンにはシチューなど洋風のおかずが合いますが、エネルギー量や脂肪が増えてしまいます。肉豆腐をアレンジし、豚肉の代わりに白身魚のお団子を入れました。このお団子は魚のすり身に、しょうが・酒・塩・卵・でんぷんを混ぜたものです。材料をつまんで料理に入れるので、「つみ入れ」⇒「つみれ」とも呼ばれます。さあ、お味はいかがでしょうか。
〈カジキはまぐろか?〉今日給食に登場した魚は「カジキ」です。カジキマグロとも呼ばれますが、カジキとまぐろは全く別のお魚です。姿も違っていて、カジキは顔の先に槍のようなものが生え、成長すると体長は3~5メートルにもなるそうです。
含まれる栄養や働きは、高血圧予防に効果のあるカリウムが多く、脂肪は多くありませんがビタミンDを含んでいるので、骨粗鬆症や神経痛、皮膚炎などの予防に役立つそうです。なお、お寿司やお刺身に使われるまぐろは、給食に出ることはほとんどありません。
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年8月16日号掲載