「三密」回避、マスクの着用、手洗い・うがい励行などの“新しい生活様式”が求められる中、特に「密閉」を避けるため換気の徹底が重視される。学校の衛生管理マニュアル(6月16日、文科省)では、場面や環境に応じて具体的に記述。その一部を引用する。
換気は可能な限り「常時」、困難な場合は「30分に1回以上、数分間程度、窓(2方向同時)を全開」にする。更衣室や準備室等の「窓のない部屋」では換気扇を用いる、常時入り口を開放。「体育館」等でも換気は必要。エアコン使用中でも、エアコンは外気を入れ替えるものではないため換気が必要だと指摘する。
(株)スイデンは業務用強力ファンでの換気、スポット冷房による密閉しない暑気対策を提案。現在の新型コロナウイルス感染症予防対策としても注目される。
家庭用扇風機の数倍の風量で強力な換気を行うため、強度と使いやすさを兼ね備えた工場扇を提案。部屋の入口と窓を開け、窓の外に向けて送風することで、風の流れが生まれ換気ができる。ハネ径45㎝、高さ最高128㎝のスタンドタイプ「SF―45VS―1VP2」は、上下角度が4段階で調整でき、風量は3段切り替え、首振り機能付き。モーターは全閉型を採用しているので、校庭近くで砂ぼこりが気になる場所でも、安心して置くことができる。
部屋全体を冷やすエアコンに対して、人の活動する場所だけを冷やすスポットエアコンは、窓や入り口を締め切る必要がない。感染症対策のために十分な換気を確保しつつ、熱中症予防の暑気対策も実現する。「SS―28DJ―1」はキャスター付きなので使いたい場所に移動・設置でき、一般のエアコンにない利便性。冷気ダクトは向きが300度調整でき、左右90度の首振り機能を持つ。工場扇と併用すればより広範囲に冷気を拡散できる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年7月20日号掲載