「新しい生活様式」のもと順次、学校再開が進んでいる。そのため求められる学校施設・設備の一つが、“密集・密接”を回避するための間仕切り。災害時には地域住民の避難場所として使われることも想定される体育館や校舎なので、自由にレイアウトでき、比較的簡単な取り付け工事で設置・撤去が可能なパネルであることが望ましい。
そんなパネルが、三和シヤッター工業(株)が2016年に発売したプラスチック製ダンボールパネルの「ファミプラ」。今回の新型コロナウイルス感染症の拡大をうけた学校や公共施設の感染症対策に向け、同社は、密接を避けつつ一定のコミュニケーションもできる透明のアクリル板パネルを追加発売した。
飛沫、接触による感染防止には、人と人との距離を空けることが大切。空間に余裕がないスペースには、パネルによる間仕切りが有効。そのうえ学校等のコミュニケーションが不可欠な場では、透明アクリル板の間仕切りなら、感染予防と意思疎通を両立できる。
仕切りの高さは飛沫を防ぐために十分な約180㎝。仕切りはアクリル板なので、布製や紙製に比べて耐水性があり、何度でもアルコール消毒液等で拭き取りができ、衛生状態を保てるうえ湿気に強く、長期保管にも耐えられる。組み立ても簡単。ポスト(支柱)にパネルや補強材を差し込むだけで組み立て完了。撤収時に部材をばらして保管することで、繰り返し使用ができる。
先に発売された「ファミプラ」にはすでに多くの使用実績がある。その一例として陸上自衛隊では、耐久・耐水性と衛生面が評価され、採用された。自衛隊ではコロナ感染症の水際対策として空港での検疫支援、PCR検査結果待ちの宿泊施設への輸送支援等を実施。感染拡大の防止の最前線で戦った医療現場で、医療活動を救援する重要な務めを担った。その活動の中で、東京・世田谷の三宿駐屯地で、支援隊員の経過観察の待機場所として活用された。
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教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年7月20日号掲載