東京消防庁の啓発資料「STOP!子どもの『はさまれ』」によると、はさまれ事故の原因別のトップが「手動ドア」での発生。エレベータや電車の戸袋等その他の原因を大きく離した件数となっている。5歳以下の幼児の数値で、児童生徒に絞った調査データがないため家庭内で発生した事故からの分析だが、全体傾向に大きな差はないと思われる。
特に「手動ドア」の指はさみ事故が危険なのは、過去の事例から、指切断という重大事故につながるケースが多いこと。2016年から18年の間で、19件の指切断事故が発生。その半数以上にのぼる10件が「手動ドア」での事故。以下は「椅子」3件、「自転車」2件、「玩具」1件等だった。
同庁は事故防止のために「ドア開閉時の子供の居場所に注意」、「指はさみ防止グッズでカバー」を呼びかけている。
セイキ販売(株)はトイレ等のドア(開き戸)の隙間をカバーして、子供の指はさみ事故を未然に防ぐ「室内ドア用指挟み防止スクリーン『指はさまんぞう』」を販売。指はさみ事故の最も多いドア吊元(蝶番側)に取り付ければ、ドアの開閉に合わせてスクリーンが伸び縮みして、細い子供の指でもはさまれないようしっかりガードしてくれる。
既存のドアに取り付けることができ、施行は両面テープと釘だけ。すぐその日から安全に使用できる。ドアの内側に取り付ける「可動タイプ」と、外側に設置する「固定タイプ」の各1個で1セットになっている。
本体は耐久性に優れたアルミ製、スクリーンは汚れにくく耐久性にも優れたポリエステル製。本体カラーは2種類。ブロンズの場合、スクリーンはブラウン。ステンカラーならスクリーンはベージュとなる。
小学校や幼・保育園、児童館、図書館や公民館といった子供が日常的に出入りする施設のトイレや教室等での取り付けをすすめたい。同社「住まいのさわやかショップ」で取扱われている。
問合せ=03・5999・5820
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年7月20日号掲載