日本気象協会の長期予報では、夏の暑さが本番となる今年６月から８月の平均気温は、全国的に平年より高くなる確率４０％、平年並みの確率４０％という見通し。また降水量は全国的に平年より多い確率３０％、平年並みの確率４０％。気温と共に、湿度に関係する降水確率も、平年並みか平年以上になりそうな今年。熱中症対策には十分な備えが望ましい。
新型コロナウイルス感染症対策で新学期の開始が大幅に遅れた多くの学校では、様々な学校行事の中止・軽減や、夏の長期休業期間を短縮する等の対応が予想される。そうなると前例のない“長い夏”となりそうだ。
小中学校普通教室のエアコン設置率は７７・１％（２０１９年９月現在、文科省調査）で２０年度は９割に達する見通しとなる一方、体育館の設置率は２・６％で、夏暑く冬寒いという体育館の厳しい現状は変わらない。
そのような状況を改善するため、自治体の予算措置、設置工事が必要など設置に時間を要するエアコンより、学校の判断での導入も可能な大型送風機を体育館などに設置する学校も増えている。さらに、同様に設置工事不要で移動も可能なスポットクーラーと大型送風機の組合せで、より健康的な環境づくりの実現を提案したい。
４サイズの「ビッグファン」
業務用機器を取り扱う(株)ナカトミは、広い空間の送風・換気・循環向け「ナカトミ ビッグファンシリーズ」を揃える。体育館等の広範囲を大風量で空気循環。エアコン効果の補助としても活躍する。キャスター付きで使用したい場所に移動でき、家庭用のコンセントがあればどこでも使える。倒れにくい頑丈な設計で、上下方向の風向きへの角度調節も可能（ＢＦ―１２５Ｖは不可）。電気代は５０ヘルツで１時間約４～１５円。風量調節とサーマルプロテクター機能付きで低コストかつ安全設計。４サイズ（直径６０㎝、７５㎝、１００㎝、１２５㎝）からスペースに合わせて選べる。
スポットクーラーＳＡＣ―１８００Ｎ
スポットクーラーＮ４０７Ｒ
取付工事不要で移動可能。家庭用電源があればどこでも使え、局所の冷房に威力を発揮するのが(株)ナカトミのスポットクーラー。異常加熱を防止する安全機能付きで、大型送風機と併せて使用すれば、体育館のような広い空間にも冷気を循環させることができる。Ｎ４０７Ｒは、冷風ダクト（噴出口）の角度が２００度回転。必要に応じて冷風の方向を調整できる。よりコンパクトなＳＡＣ―１８００Ｎもある。体育館だけでなく、エアコン未設置が多い体育準備室、格技場、更衣室等でも活躍する。
▼詳細＝https://www.nakatomi-sangyo.com/
問合せ＝０２６・２４５・３１０５
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年6月15日号掲載
