小学生が考えた、食品ロス問題を楽しく学べる「食べ残しNoゲーム」の体験会・ボランティア説明会が、2月13日と15日に地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)で開催された。関西では、総合的な学習の時間の授業として取り入れる学校も多いというが、関東では今回が2回目の体験会となる。NPO法人Deep Peopleが主催した。
同ゲームは当時小学6年生だった児童が生涯教育の学校で作成。食べ残しによる食品ロス問題について楽しく遊びながら学べる。ゲームは4つの店舗(寿司屋、パスタ屋、ラーメン屋、パン屋)から1種を選んでプレイする。入店する多様な客の食べられる量と所持金に合ったメニューを提供し、店の収益を増やして勝敗を競う。
食べられる量とぴったりの食事を提供すれば食事代とは別に3000円がもらえる一方、多めの量を提供して食べ残しが発生すると5000円の罰金となる。店で食品ロスが発生すると最大の損失となる仕組み。アクションカードを使って他店にハプニングを起こすこともできるので、店舗間の競争や協力プレイが体感できるのも特長だ。
同団体では45~90分の出前授業も行っている。簡易的なゲームの遊び方の動画を5分間視聴してから、実際にゲームを体験してもらう。
人数が多い場合は2人1組のチームプレイも可能で、子供同士で協力しながらゲームを進めることもある。すでに関西の小・中・高等学校では、総合的な学習の時間の授業として実施する学校が多いそうだ。
ゲーム体験後には食品ロスについて学ぶ。同団体提供の「食品ロスを知る・考える・行動するためのワークシート」を活用し、食品ロスをなくしていく意識が身につく。
プレイした児童生徒からは「自分の食べ残しを減らせば食品ロスも減ると分かった」「これからは好き嫌いせずになんでも食べようと思った」などの感想があり、出前授業後のアンケート調査では90%以上の児童生徒が「またこのゲームをやりたい」「自分の行動が変わると思う」とそれぞれ回答している。
ゲームの詳細や購入に関する情報、今後の体験会情報は公式HPで随時更新されている。
詳細=www.tabenokoshi.jp/
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2020年3月16日号掲載