残暑が続く近年は、熱中症での救急搬送者数が昨年8月には前年の約1・2倍、9月は約3・4倍に増加した。最近の猛暑を受け、学校現場でも熱中症を防ぐ対応を進めている。
昨年9月19日に文部科学省が公開した「公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況調査」では、全都道府県の半数以上が設置率8割以上となり、全国平均は77・1%。しかしエアコン設置は学校設置者が主体のため、自治体間格差が問題となっている。そこで、各学校単位で実施できる熱中症対策の1つとして、体育館などに大型循環送風機を導入する学校も増えている。
大型の業務用機器を取り扱う(株)ナカトミは、広い空間の送風・換気・循環向け「ナカトミビッグファンシリーズ」を用意。暑熱対策として、広範囲に大風量を送り、空気を循環させて湿度のムラを解消する。エアコン効果の補助としても活躍する。
キャスター付きで移動しやすく、使用したい場所で幅広く活用できる。倒れにくい頑丈な設計で、上下方向の風向きの角度調節も可能(BF-125Vは不可)。電気代は50Hzで1時間約4~15円。風量調節とサーマルプロテクター機能付きで低コストかつ安全な利用が可能だ。
単相100V電源で家庭用のコンセントで使用できる。
ファンのサイズは4種類(直径60㎝、75㎝、100㎝、125㎝)。設置スペースにより選ぶことができる。
教室にエアコンが設置済みの地区であっても、体育館には未設置であるケースも多い。体育館での部活動、防具を付ける剣道などの活動をする屋内運動場、熱がこもりやすい部室やロッカールームなどの環境改善に役立つ。
全校集会など運動以外の場でも児童生徒が熱中症になるケースも頻発したことから、猛暑時期が過ぎても熱気対策には注意が必要だ。
同社は東日本営業所(埼玉県越谷市)、新潟営業所(新潟県燕市)、西日本営業所(福岡県大野城市)に、全ての製品を展示するショールームを設置。大型で手に取りにくい製品が多いため、実際に製品を見て、その効果を体感してもらうことがねらいだ。
停電や自然災害を見据えた非常用電源に、万一の備えとして用意しておくと安心な発電機を、同社は今春に発売予定。ガソリン式やカセットボンベ式等で全4機種、豊富なラインナップを用意している。
▼詳細=https://www.nakatomi-sangyo.com/
問合せ=026・245・3105
教育家庭新聞 新春特別号 2020年1月1日号掲載