記録的な暑さだった今夏も、児童生徒の熱中症が多発した。しかし熱中症は、真夏以外の時期でも油断は禁物。バレーボールやバスケットボールなど、体育館を閉めきって行う運動や、防具を身につけて行う剣道などの競技中は、冬でも脱水症状のリスクがあることは余り知られていない。
このような状況から、体育館やホールなどで使いやすい大型循環送風機を導入する学校が増えている。送風機はエアコン使用時の補助としても有効で、空気を循環させて温度のムラを解消することができる。
(株)ナカトミの大型循環送風機「ビッグファン」シリーズはキャスター付きで移動させやすい上、単相100Ⅴ電源でコンセントに差し込める。サイズは4種類あり、直径60cm(BF-60J)、75cm(BF-75V)、100cm(BF-100V)、125cm(BF-125V)から選べる。
重量は約20・5kg~50kg。BF-125V以外は上下方向の風向き角度が調節可能で、大風量で広範囲への送風ができる。消費電力は50Hzで1時間あたり約4~15円と、経済的な点も魅力の1つだ。児童生徒が不用意に指や手を差し入れないよう、安全ネットもオプションで用意している。
移動が便利なので、熱気がこもりやすい体育館や屋内運動場、部室やロッカールームといった多様な場所での活用もできる。使用する場所を選ばないので、児童生徒のために使用するだけでなく、災害時の避難所となっている学校でも活用されている。
実際に風量や使い勝手を確かめられるよう同社は東日本営業所(埼玉県越谷市)、新潟営業所(新潟県燕市)、西日本営業所(福岡県大野城市)の全国3か所にショールームを設け「ビッグファン」シリーズを展示している。
昨年よりも問い合わせの件数が増えており、今夏での使用のほか、熱中症対策として来年を見越しての問い合わせも増えた。今の時期は教育委員会や学校関係者だけでなく、卒業記念品としての寄贈を検討するPTAからの問い合わせも多い。既に同製品を使用している学校からの追加注文もあり、特にBF-100ⅤやBF-125Ⅴなど、直径1m以上のモデルに人気が集中しているという。
事前連絡をすれば、希望の商品を見学できる。
▼詳細=www.nakatomi-sangyo.com/
問合せ=026・245・3105
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年11月18日号掲載