日本は自然災害が多く、毎年大きな被害を受けている。今秋も特定非常災害に指定されるほどの大規模災害が東日本を中心に発生。各自が自分や家族の安全対策を怠りなく準備する事は、常識と言える。
いつ起こるかわからない、地震などの災害に対してどのような備えができるのか。子供の安全を守るために、準備できることは何か。ミドリ安全(株)では、小学生でも常時持ち運びができる折り畳み式のヘルメット「フラットメット キッズ」(税別3900円)を6月から販売している。
「フラットメット キッズ」は、同社の大人用ヘルメット「フラットメット」(税別4200円)と同じく安全性を追求。厚生労働省の保護帽の規格「飛来・落下用」を取得した国家検定合格品の防災ヘルメットだ。本体は重さ390グラムと軽量設計で、たたんでバッグ等にコンパクトに収納できるほか、フック付きの収納袋に保管して、学校の机の横にも掛けておくことができる。収納時の幅は約4.2センチ。A4クリアファイル対応のランドセルに入れて持ち運ぶことも可能だ。
またヘッドバンドで頭周り47~57センチまで調整可能なので、子供の成長に合わせて使用できる。
子供でも簡単に装着・収納できるのも重要なポイント。使用するときは、中央のひらきどめのボタンを外し、両端から押すとヘルメットの形になる。被った後に後頭部のヘッドバンドを締め、あごひもを調節する。収納の際は押しつぶして平たくし、外側のボタンを2か所留めるだけだ。
大人用「フラットメット」はオレンジも提供。教員はオレンジ、子供は白を装着することで、見分けやすくすることができる。
同社では今年6月、小学生の子供を持つ保護者(女性)500人にアンケート調査を実施。それによると、小学校に子供専用のヘルメットを「備えている」と回答したのは全体の20%だった。「防災頭巾で子供の頭部の安全が守れるか」の質問には「全く思わない」8.4%、「あまり思わない」31.0%で、全体の約4割が〝防災頭巾で守られない’と思うと回答した。
また子供専用ヘルメットを備えている家庭は19.4%。備えていない理由で最も多かった理由は「コストがかかるため」で48.1%。その一方で「子供用折りたたみ防災ヘルメット」を子供のために購入したい、と回答した保護者は「とても購入したい」17.8%、「どちらかというと購入したい」42.2%で、合わせて6割の保護者が購入したいと思っていることもわかった。
なお「フラットメット キッズ」は発売以降、簡単かつ安価に取り組める防災対策製品として、保護者による個人での購入も増えているという。
▼詳細=https://ec.midori-anzen.com/
問合せ=0120・310・355
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年11月18日号掲載