「ぞうきんは、持ち方に注意して、いちど曲げた肘を伸ばしながら絞ると疲れないよ--」10月18日、三郷市立幸房小学校(小林和雄校長)で、「キッズおそうじ教室」が開催された。2年生183人が生活科の授業の一環として取り組んだ。おそうじを学び、家の手伝いに役立てることが目的だ。ハウスクリーニングチェーン「おそうじ本舗」から招いた掃除のプロが講師を務めた。
掃除をする理由は①気持ちよく過ごすため、②元気よく過ごすため、③物を長く使うため。雑巾の正しい絞り方や、拭き方など、力がない子供でも楽に効率良く掃除ができる方法を紹介。さらに「実は一番おとせない汚れは水アカです」。水が蒸発した後に残る白いポツポツだ。「洗い流したり水拭きした後は、乾拭きをするところまでが掃除です。おうちの人に教えてあげて下さい」。
洗剤の役割を学ぶ実験も行った。児童は班ごとに水の入ったペットボトルを用意。ごま油を入れ、水と油が混ざらないことを確認。「油の汚れに水をかけても汚れは落ちません」。洗剤を入れて振ると、水と油が混ざり、子供たちから驚きの歓声と拍手がおこった。「洗剤を使うことで、水と油が仲良くなり、汚れが落ちます」。
授業後、子供たちは「これからもっと教室をきれいにしようと思う」「掃除のことが色々とわかった」と感想を語った。
「おそうじ本舗」は、全国で1400余店舗を展開。今回講師を務めた、HITOWAライフパートナー・おそうじ本舗事業部東日本エリア本部・寺北大悟部長は「今後は各地域の学校でも、おそうじを手助けする活動を広げたい」としている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年10月28日号掲載