服部栄養専門学校(服部幸應校長)は、8月21日に「第24回ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト」の本選大会を開催した。今回のテーマは「日の丸アスリート朝ごはん」。300人近い応募者から選出された11人の小学生が、各々のアイディア料理を調理した。
本選大会では、規定競技の「林檎の皮むき」「キャベツの千切り」「アジの三枚おろし」(30分間)と、応募したオリジナルレシピの調理(60分間)を実施。この2種目の総合点で各賞を決定した。
優勝したのは、小学5年生の成川由利子さん(東京都あきる野市)の「夏バテ知らず 五輪を目指せ アスリート朝ごはん」。オリンピックシンボルをイメージしたメニューを調理した。「のり巻きチキン南蛮」は黒の輪、「カニカマと豆腐サラダ」は赤の輪、「なすを使ったカマボコサラダ」は青の輪、「卵焼き」は黄の輪、「キュウリのみそディップ」は緑の輪でそれぞれ盛りつけされた。成川さんは「優勝できてびっくりした。将来は先生になって、教える仕事をしたい」と語った。
準優勝は小学2年生の店部柚子さん(東京都江東区)の「日の丸ごはんでカレーな勝利」と、小学4年生の栗原夢登さん(東京都世田谷区)の「カラフル料理で食欲アップ! しっかり食べて身体を作る朝ごはん」。店部さんは「メニューは家で7回ほど作った。将来は両親が経営するカフェを継ぎたい」と話し、栗原さんは「親のごはんが全部好きなので、将来は料理人になりたい」と喜びの表情を見せた。
服部校長は、「今年は、昨年の本選大会に参加して賞をもらえなかった人たちが賞を取った。それは1年間で著しい成長が見られたからで、毎年あることではない。今回賞をもらえなかった人もまた挑戦してほしい」と総評を述べた。他の審査員も、「店部さんは、去年は包丁を持っているのを見守るだけでひやひやしたのに、今年は最も上手にキャベツを切っていた」「菜箸を綺麗に持っている子が多かった」と語った。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年9月23日号掲載