8月7・8日に開催された「令和元年度こども霞が関見学デー」で、厚生労働省ではNPO法人セサミワークショップが「セサミストリートサマーキャンプ@こども霞が関見学デー~セサミストリートカリキュラムで夢と多様性を学ぼう~」を実施。小学生がワークショップを行い、考え方の多様性や夢に向かう計画の立て方を学んだ。
低学年の児童が集まった部屋では、「『ほしいもの』と『いるもの』はどうして違うのか、どんなものなのか」を考えることで多様性を学ぶ授業が行われた。
セサミストリートのキャラクターたちが海水浴に行くために「ほしいもの」と「いるもの」を考えて持参したことを例に、児童たちは「海でこれができたら楽しいと思うもの」をそれぞれ「ほしいもの」と「いるもの」のどちらに分類できるかを考え、その根拠を話し合った。参加した児童からは「違いがわかるようになった」との感想があがった。
高学年では「夢に近づくための計画を立てる」ための授業が行われた。まだ叶っていない夢から今後の将来の計画を立て、その計画を達成するために必要な行動を書き出した。参加した児童の一人は言葉の教室の先生になる夢のため、「先生にアドバイスされた言葉を使うようにする」という行動目標を考えた。
セサミワークショップは現在、プログラム「夢をえがき、計画をたて、行動する:みんなで考えるファイナンシャルエンパワーメント(DSD)」を世界9か国で展開。日本では2016年から、小学校の総合的な学習、道徳や特別活動の授業で同プログラムを実施している。埼玉県戸田市の全小学校では、「セサミストリートカリキュラム」として今年4月から正式導入された。
このプログラムの効果を測るため、同団体では現在、調査に協力する自治体や学校、教員・児童・保護者を募集している。
詳細=www.sesamestreetjapan.org
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年8月19日号掲載