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児童を水難事故から守る 水辺の安全教室~海と日本プロジェクト~

2019年7月23日

(公財)ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)は、子供たちの水難事故防止を目指す「水辺の安全教室~海と日本プロジェクト~」を都内の小学校や全国のB&G海洋センターで毎年実施。今年も5月から順次開催している。

■水辺が好きになる指導

2009年に始まったこの安全教室では、「水辺は楽しいところ」を前提に、着衣状態・不意の状況で海や川に落水したケースを想定。「セルフレスキュー(自助)」の観点から、背浮き・着衣泳・ライフジャケットの使用法などを指導する。

昨年は都内で48校8712人、全国で930校7万9206人が参加した。現在は指導法がマニュアル化されている。

「ペットボトルやランドセルなどで人が浮けることにびっくりした」(江戸川区・小学5年女子)、「一度川でおぼれたことがあるので、とてもためになった」(江戸川区・小学5年男子)などの感想が児童から挙がっている。

■教員向けの研修も実施

足立区立中川北小学校の教諭21人を対象に実施した昨年度の研修会

足立区立中川北小学校の教諭21人を対象に実施した昨年度の研修会

「水辺の安全教室」を実施する小学校教員へ、指導法の研修も行う。

体育の学習指導要領改訂に伴い、昨年は東京都北区教育委員会の依頼で、教員の初任者を対象に「水辺の安全教室の指導法を学ぶ研修会」を開催した。

研修会では、水難事故の現状と共に河川氾濫など大規模水害発生の危険性を確認する。東日本大震災で背浮きを学んだ小学生が助かった実例をもとに、「水辺の安全教室」の必要性と有効性を学び、その後のプールでの実技を通して、指導のポイントを実体験として身につける。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年7月22日号掲載

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