「第60回全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会」が8月7、8日に開催される。開催地となる岐阜県は地場産物が豊かな地域。岐阜県学校栄養士会では、学校給食のレシピを「cookpad(クックパッド)」で発信するほか、同会のHPを活用して、食育推進の取組などを積極的に情報発信している。
岐阜県学校栄養士会には、県内の学校や教育関係所に勤務する、栄養教諭・学校栄養職員・栄養士およそ161人が所属している。学校給食はセンター方式と単独校があり、県内の小学校・中学校・中高一貫校・特別支援学校の給食を提供している。
同会では、各校での食育の取組や食育だより、同会のイベント情報などをホームページで積極的に情報発信。その時々の取組やイベント報告をこまめに更新している。
同会では、県内を岐阜市・岐阜地区・飛騨・東濃・西濃・美濃・可茂の7つの地区に分け、各地区に役員を置き、研究ブロックとして普段の研究会などを実施している。同様にHP担当者も各地区に置き、それぞれの地区の情報を取りまとめてHPにアップしている。食育の取組やレシピ紹介などは、HPにアップする担当を各地区に年間で割り振ることで、常に新しい情報が紹介されるようにしている。
食育の最新の取組として掲載するのは、関市の金竜小学校で7月9日に実施した「親子で学ぶ おやつのひみつ」。歯科指導に力を入れている同校で8年前から行われている親子行事だ。2年生の親子が参加した様子を紹介している。
給食のレシピは、同会のHPと、レシピサイト「cookpad」をリンクさせて紹介している。
「本栄養士会のHPだけでなく、一般の人が普段から見ているサイトからもアクセスできるようにすることで、保護者も含めより広くレシピを見てもらえるようにした」(八百津町立八百津小学校・永田桂子栄養教諭)。
作り方の手順は丁寧にコマ撮りしており、分かりやすい。給食で人気のもの、家庭で作って欲しいものなどを中心にレシピを掲載しているという。
最新レシピは「まめたろうフライ」で、大豆製品を子供たちに食べて欲しい、というねらいで考案された。また「さわらのゆずマヨホイル焼き」は、地域特産のゆずで作られたマーマレードを使用している。こうした「レシピの生い立ち」は、HPで紹介。学校給食ならではのレシピのねらいが紹介されている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年7月22日号掲載