初夏の季節になると出回りはじめるのがそら豆です。
そら豆は独特の香りがあり、大人にはそれが好まれたりもするのですが、子供にはあまり人気がないようです。そこで、春のグリンピースと同じように生活体験として、子供たちにそら豆のさやむきをしてもらうことにしました。
そら豆はグリンピースより皮がかたくむきにくいので、活動の対象学年は2年生です。実施計画や方法は、前回の「グリンピースのさやむき」とほぼ同じですが、異なる点が二つあります。
一つめは活動時間。グリンピースの時は1校時に限定でしたが、そら豆は2校時にも設定することが可能です。むいたそら豆を給食室に届ける時間が11時頃までなら、なんとか『ゆでそら豆』が調理できるからです。
二つめは、教材として絵本を使うところです。使う絵本は、なかやみわさんの『そらまめくんのベッド』(福音館書店)。保育園や小学校での読み聞かせとしてもよく活用されているおなじみの絵本です。さやの中のふわふわ感を実感してもらうためにも、この絵本は最適なのです。
▽そらまめのさやむきしたよ!まめは3つぶあったよ!「わたしは、そらまめをむくのははじめてです。きょうのきゅうしょくに、でるといいと思います。1年生も2年生になったらむくのかな?」
▽そらまめのさやむきしたよ!まめは3、4つぶあったよ!「そらまめは目のところがつながっていて、とるときにおまめをつぶしてしまったらどうしようと思ったけどまめをつぶさづにすんだ。まめがきづつかないように、かわにけがはえていた」
▽さやのまめがみどりできれいですごかったよ。▽なかがふわふわできもちよかったです。すごくおっきいのもありました。▽かわのなかはふわふわだったよ。でも、ちょっとだけまめがくさかったよ。いっぱいむけたよ。16ふさむけたよ。またやりたいよ。▽中はすごくふわふわでベットみたいでした。まめしばみたいなかたちで、うしろはきみどりだったけど前はみどりだったよ。
大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学等で講師の他、学校給食Web「おkayu」のディレクター。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年6月24日号掲載