「HATTORI食育クラブ奨学金授与式」が4月12日、学校法人服部学園服部栄養専門学校で行われた。今年が初めてとなる同奨学金の奨学生として選出され、奨学生証および奨学金(目録)を授与されたのは4名。入学後も勉学に励み、オープンキャンパスなどの学園イベントをサポートしたいと抱負を語った。
2004年に発足したHATTORI食育クラブは、食育を通した人間教育と食業界の発展に貢献することが目的。その一環で今年から「HATTORI食育クラブ奨学金」を創設した。
食育推進の意欲に富み、優秀ながらも経済的理由により修学困難な学生に対して奨学金の給付を行うこの制度は、説明会に参加した栄養士科・調理師科の入試合格者が書類・面接選考を受けられる。学園イベントなどへアルバイト協力をすることが、奨学金を受給する条件となっている。奨学金は30万円で、原則、返済義務がない。
この奨学金は、HATTORI食育クラブの会員企業からの寄附によって成り立っている。奨学生には、就職サポートも用意されている。
今回、153名の全応募者の中から選出され、奨学金を授与されたのは、清水玲奈さん(栄養士科1年)、小原詠未里さん(調理ハイテクニカル経営学科1年)、齊藤華さん(調理ハイテクニカル経営学科1年)、工藤麻美さん(調理師科・夜間1年)の4名。
授与式では、服部幸應校長が奨学生証を、HATTORI食育クラブの服部吉彦事務局長が、奨学金として学費充当分の目録を、それぞれ授与した。
清水さんは4名を代表して、「奨学生として認めてもらえたことに感謝したい。オープンキャンパスなどの学園イベントをサポートし、みんなに本校の良さを伝えたい。挨拶やマナーも徹底して、私たちから後輩へとつないでいきたい」と決意を新たにした。
服部校長は「今回、153名の応募者の中からあなたたち4名が奨学生として選ばれた倍率は、約38倍。勉学にも、食育に関する学園のお手伝いにも力を入れてもらいたい」と励ました。
同学園は、HATTORI食育クラブ奨学金のほか、複数の企業から30万円~最大100万円の奨学金の給付が予定されており、別途、選考を行う予定だ。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年4月22日号掲載