<作り方(1人分)>*太字は材料と分量です。
一般的には米に具・調味料を加え炊飯しますが、大量調理では具を別に煮て煮汁だけを米に加え炊飯し、炊き上がったごはんに具を混ぜる方法が多いです。この方法だと味がはっきりして、すべて炊き込むより減塩につながるのではと思います。濃い味にするとごはんだけを食べてしまう傾向になりやすいので、味つけは、あくまでも主食であるということを基本に薄味にします。
(主食)たけのこごはん(汁物)かぶのみそ汁(主菜)鮭の塩焼き
(副菜)菜の花の辛し和え
(デザート)ピカいちパフェ
4月の献立といえば、「たけのこごはん」。たけのこがすくすくと成長するのにあやかり、1年生のお祝い献立としていました。
新たけのこを使って作りますが、皮つきを給食室でゆでるところから始めます。ゆでたてを使うのでとてもおいしく仕上がり、児童・教職員に人気の献立です。おかずを組み合わせるので薄めの味つけにします。具は、にんじん・油揚げ・しいたけを加えますが、時にはシンプルにたけのこのみにしたこともあります。昭和の時代は5月の献立でしたが、旬が早まった平成では4月に実施するようになり、前述のように1年生のお祝い料理になりました。
当日は、給食室前に皮つきたけのこを展示しますが、児童がとても興味を持って見てくれたことを思い出します。
デザートは「ピカいちパフェ」と名付けたコーンフレーク、生クリーム、いちごをカップに重ね入れる簡単なもので、市販のお菓子をあしらうのがポイント。調理師さんのアイデアから生まれたこのデザート、名前は「ピカピカの1年生」をもじって名付けました。
大留光子=昭和53年より東京都内4区を経て平成21年度に栄養教諭として江戸川区に勤務。25年3月退職。現在は、順天堂大学、武蔵野栄養専門学校講師の他、学校給食Web「おkayu(https://www.okayu.biz/)」のディレクターを務める。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年3月18日号掲載