<作り方(1人分)>
大量調理ですが、できれば鶏卵を黄身と卵白に分け、卵白に塩を加えしっかりメレンゲを作って混ぜると、よりおいしくできるのでお試しください。また、ココアではなく製菓用チョコレートを湯煎で溶かして使用すると本格的な仕上がりになります。
2、3月になると、小学校では6年生が主人公のさまざまな催しが始まります。6年生を送る会、引き継ぎ式、卒業を祝う会(謝恩会)、お別れ遠足、お別れスポーツ大会等々。給食も予算が許す限り、6年生のリクエストに答えていきます。給食委員会児童が行う給食アンケートは全学年対象ですが、6年生にはベスト10にランクインした料理をすべて出すのが定例でした。6年生はリクエストする料理の種類が他の学年より多く、味覚の成長を感じたものでした。カレーライスを例にすると、タンドリーチキンカレーや野菜カレー、シーフードカレーを挙げる子がいて多様です。何年か前に出した鯨のステーキやカッテージチーズサラダのリクエストが出たりと、ここ1か月前の給食をリクエストする低学年とは一線を画しており毎年興味深い結果でした。
さて、ここでは6年生に実施していた「おすましランチ」を紹介しましょう。テーブルマナーに従い、スープから順番に1品ずつ供していきます。マナー指導は副校長先生、ギャルソン(給仕)は栄養士の私と保護者から募った食育パートナーさんの計4名。
緊張して食事をしていた子供たちも、いつもの給食とは一味違ったおしゃれなデザートにほっと笑みがこぼれ大満足してくれました。
大留光子=昭和53年より東京都内4区を経て平成21年度に栄養教諭として江戸川区に勤務。25年3月退職。現在は、順天堂大学、武蔵野栄養専門学校講師の他、学校給食Web「おkayu(https://www.okayu.biz/)」のディレクターを務める。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年2月18日号掲載