近年、教育現場におけるデジタル機器の使用機会が増えたことにより、子供たちの眼を取り巻く環境は大きく変化している。(株)ジンズは(株)CA Tech Schoolが運営する小学生向けのプログラミングスクール「テックキッズスクール」と協働し、子供たちの眼を守るための「見る育プロジェクト」を発足。その一環として、今年6月に「デジタル環境およびICT教育における親の意識調査」を実施した。
調査の対象は、小学生の長子を持つ保護者(以下、一般)400名とテックキッズスクールが運営する教室やイベント等に参加経験のあり小学生の長子を持つ保護者193名(以下、会員)。
デジタル環境が子供の健康・発育に与える影響についての質問では、「影響がある」と回答した親が一般で65・8%、会員で90・2%に上った。そのうち、「とても影響がある」との回答は一般30・5%、会員51・3%。一般よりもデジタル機器の利用率が高い会員ほど、影響を感じている親が多かった。
さらに、「具体的にどのような点に影響があると思うか」に対しては、「眼」が圧倒的に多く、90・5%を占めた。次いで、「姿勢の悪化」「頭痛」「睡眠」が続く。実際に、デジタル機器の使用後に子供が訴えたことのある不調として42・7%が「目の疲れや痛み」、「視界のかすみ」を挙げた。一般・会員ともに8割以上が「子供のデジタル機器使用は何かしらの対策が必要」としている。一方で、具体的な対策を講じている割合は一般で55%、会員で47・2%と半数程度に留まった。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2018年8月20日号掲載