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学校施設

地域の食材を使って「ひろしま給食100万食プロジェクト」

2018年7月23日
学校給食特集

広島県では、子供たちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けられるよう「ひろしま給食100万食プロジェクト」を平成25年から展開している。プロジェクトで選ばれた「ひろしま給食」メニューは家庭でも実践されており、学校・地域・家庭が一体となった取組になっている。

地場産物の理解 促進し家庭の実践につなげる

「ひろしま給食」メニュー検討会議

「ひろしま給食」メニュー検討会議

この取組は、広島ならではの給食メニューのレシピを毎年一般から公募し、その中から選出した「ひろしま給食」メニューを10月の「ひろしま食育ウィーク」に全校で提供するというもの。同県で毎年実施している「食に関する実態調査」の結果を踏まえ、子供の地場産物への理解を促進したいという思いからスタートした。

「ひろしま給食」メニューは企業によって惣菜や弁当に商品化され、コンビニや食堂でも販売。同県教委のHPにおいても、レシピや様々な取組を発信するなど積極的に情報公開している。

プロジェクト開始以来、毎年給食提供数100万食を達成し続けてきた。各学校では、メニューごとに家庭での食数を計る仕組みも構築されている。保護者からは「子供と一緒に調理した」などの声も聞かれているという。昨年度は153万6606食が提供され、そのうち約42万食が家庭で調理された。新たな取組として、応募作品の中から子供が自ら作って食べることのできる「おやつメニュー」を選びレシピ集として配布も行った。

地元企業も参画した全県的な取組を展開

「ひろしまオールスター★担々丼」

「ひろしまオールスター★担々丼」

「ひろしま給食」メニューは、県内の栄養教諭や地元の連携企業・団体の協力を得て選定している。「栄養バランスがとれていて、広島らしくておいしい」、「子供たちが『ひろしま給食』の日を楽しみにできるような特別なメニュー」、「家でも簡単に作れるよう食材の確保が簡単で調理しやすい」などがコンセプトだ。

今年度のメニューは、広島菜漬けやちりめんじゃこなどの地場産物を取り入れた「ひろしまオールスター★担々丼」(最優秀レシピ賞)ほか4品に決定。応募数は過去最多となる5001作品で、昨年度の4160作品を大きく上回った。

児童生徒の食への意識一定の成果も確認

こうした取組により、昨年度の児童生徒の食に関する意識調査では、プロジェクトを開始した平成25年度と比較すると、一定の成果が見られている。

「主食・主菜・副菜が揃った朝食を食べている」と回答した児童生徒の割合は、59・1%(25年度=53・7%)。

「食事の準備や片付けをしている」は、75・4%(同67・4%)だった。今後は、「ひろしま給食」メニューを活用した親子料理教室などを充実させていく。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2018年7月23日号掲載

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