お弁当給食 わかめごはん、鶏のから揚げ、ゆで野菜など |
気候はすっかり秋を通り越して冬支度、野菜の価格もいまだ不安定で、給食停止を発表した自治体もあり給食費が心配ですね。
今回は、小学校での委員会活動についてお話したいと思います。中学校については第8回(2015年1月号)で取り上げていますので、その内容を参考にしてください。
私が委員会活動に関わり始めたのは今から35年前。当初は、奉仕活動は敬遠されていて、給食委員会が残量調査を行うなどもってのほかでした。また、いろいろな委員会を体験させたいと、周年から二期制の導入も始まっていました。
児童数の減少に伴い委員会数も制約せざるを得なくなってきました。給食委員会が保健委員会との合併や吸収を余儀なくされている学校もあります。
担当者の配置については、他の委員会においても、検討されていますが、給食(保健給食・健康)委員会の担当は、専科だけでなく学担が入ることが理想です。
児童主体の活動はもちろんですが、教師主導のいわゆる奉仕活動も取り入れてきました。
【前期】後片付け点検・集会発表(給食の約束をおぼえよう)・ポスター作成・食育月間の教室訪問(覚えてね3つの色の食べもの)・夏休みの食生活新聞発行
【後期】ポスター作成・教室訪問(勤労感謝の日に合わせて調理師さんインタビューの紹介他)・集会発表(学校給食週間)・アンコール給食アンケート
【常時】お昼の放送(献立・3つの色の食べもの紹介)・栄養黒板記入など。
「いい歯の日(11月8日)」に保健給食委員会が全校生徒に向けて発表 |
放送委員会―お昼の放送での「献立紹介」、時間の確保と司会進行を依頼。図書委員会―図書の紹介に合わせて、登場する料理などを調査してもらい、給食に採用を給食室と交渉。代表委員会―ユニセフ募金のPRとして、給食の食べ残しを募金に換算するなどを調査。
月1回の委員会なので活動について十分な話し合いが持てない中、極力児童の意見を尊重し、取り組みたい活動を優先した結果、積極的に関わる姿勢が見られました。
委員長が代表委員会でいろいろアイデアを出し、その仕事を請け負ってきて給食委員会の活動が盛り上がったということもありました。
積極的に取り組むのが苦手な子を考慮し、例年通り決まったことをさせるのは簡単ですが、話し合いのルールを踏まえて会議をし、児童の自主性に応じた活動内容を決めることが重要だと考えます。
放課後の活動準備や集会発表の朝練など、いきいきと取り組む児童の姿が思い出されます。どの子も根はまじめなのです。
大留光子=昭和53年より東京都内4区を経て平成21年度に栄養教諭として江戸川区に勤務。25年3月退職。現在は、学校給食研究改善協会調理講師の他、学校給食Web(www.okayu.biz/)」のディレクターを務める。
【2016年11月21日号】