秋は学校行事や地域外との交流行事があり、文化・スポーツ、そして給食や食育との関わりある活動も増えてきます。2学期は教科との関連や、総合を活用した食育に取り組む良い機会です。今回は、高学年の実践を紹介します。
グループのもやしを考察し、自分達が目指す豆を選ぶ |
もやしを栽培し、もやしについて学習した後、グループでもやしを考案し栽培する。まとめで、「MYもやし」のプレゼンを聞いて購入したいもやしを選択基準により選ぶことから、生産者の苦労を知り、食物選択能力を育む。
水産業学習とからめて、お魚マイスターや漁業推進地区の出前授業を活用した給食(尾頭付き魚)の実施。
地区の学校が集まる体育大会に向けて、開催日の2~3週間前に体力づくりのための生活習慣を含めた食事のあり方を伝える。体育大会という明確な目標があるので、実践しようとする意欲が見られ、行動評価が得られやすい。
献立のポイントを指導する |
献立作成法を学習した後、給食での注意点を伝え、献立を立案。栄養価データを資料に見直して提出後、栄養バランスの良い給食に適した献立約10点を選び、実際に給食に登場(タイトル脇の給食)させることにより、下学年の期待感も育てる。
洋食のフルコースでマナーを実体験 |
通常の給食とは別メニュー(フルコース)を、マナー指導者に従って会食。5学年の(2)とも関連している。
高学年は、下学年のお手本となるよう、様々な場面で集大成を見せることになります。食育では、「食べものは、体の中に入っていろいろな働きをする。その働きによって赤・黄・緑の3つの色に分けられる事を知り、3つの色の食べものをバランスよく、朝・昼・夕の3回の食事でとること。好き嫌いをなくし、正しい生活習慣と食物選択を行い自己管理ができること」を6年間での到達目標とし、それを確認できる活動を取り入れることが望ましいと考え実践してきました。
大留光子=昭和53年より荒川区他3区を経て、平成21年度に栄養教諭として江戸川区に勤務。平成25年3月退職。現在は、学校給食研究改善協会調理講師のほか、学校給食ウェブサイト「おkayu(http://www.okayu.biz/)」のディレクターを務める。
【2014年9月15日号】