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教育関連団体 年頭挨拶
全国小中学校環境教育研究会

アサガオから手繰り寄せる未来

關口 寿也 会長
關口 寿也 会長

新年明けましておめでとうございます。

昨年も猛烈な暑さの夏でした。EUの気象情報機関コペルニクスによると、北半球の6月~8月の世界の気温がこれまでの最高であった2023年をも003度上回りました。

東京の学校現場では、アサガオの種が実らないといった異変が生じました。調査の結果、619%の学校で種ができない、もしくは極端に少ないといった現象が浮かび上がりました。これまでも、暑さのピークを越えたころにようやく種ができ始めることはありましたが、ひと夏通して種ができなかったことは衝撃的でした。

教材として扱う植物が生育環境に適さなくなり、学習が停滞しています。生物多様性にも関わる問題です。環境の変化が如実になり副次的な「生活しづらさ」を益々実感していくことにもなりそうです。

持続可能な社会づくりには、1人ひとりの「このままではいけない」という社会的情動に至る動機づけが喫緊の課題になってきています。

子供たちにも継続的に意識させていくことが不可欠です。ESDの必須要素である「つながり」や「関連付け」といった思考をもって未来を手繰り寄せていく行為が、期せずしてアサガオから俄然現実味を帯び自分事に期してきました。

持続可能な社会づくりのあゆみを着実に進めていきたいと切に願います。

本年もよろしくお願いします。私達と共に。

 

【教育関連団体 年頭挨拶】

【 2025年1月1日 】

教育関連団体 年頭挨拶

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