新年明けましておめでとうございます。
昨年は、学校図書館の根拠法である「学校図書館法」の施行から70年という節目でした。
今年は、「文字・活字文化振興法」の公布・施行から20年となります。この法律の基本理念の一つとして、学校においては教育課程全体を通じて言語力を涵養するように十分配慮する旨が掲げられています。
言うまでもなく、読む力や書く力などから成る言語力は、すべての学びの基礎です。なかでも、読む力を高めるためには、日ごろの読書習慣が重要となります。
ところが、昨年9月に文化庁が公表した2023年度「国語に関する世論調査」の結果によると、62・5%の人が1か月に1冊も本(電子書籍を含む)を「読まない」と回答しています。
こうした現状の改善に向けて、関係機関・団体と緊密に連携を図りながら、より一層の読書推進に取り組む所存です。
また、「文字・活字文化振興法」では、言語力の涵養に資する学校図書館の整備充実を図ると規定しています。昨年12月には文部科学省に「図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議」が設置されました。
当会は、同会議への参画を通して、学校図書館の更なる整備充実と機能強化を目指します。
本年も皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げます。