謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
全国の私立中高では、それぞれの学校が「建学の精神」に基づく特色ある教育活動を実践し、時代や社会のニーズに対応できる有為な人材の育成に力を注ぎ、我が国の公教育の発展に大きく貢献してきました。
また、社会全体の多様化やAI等の新しい技術が進展するなか、環境変化に迅速かつ柔軟に対応するため、ICT環境等の教育環境の整備にも取り組んできました。
しかしながら、少子高齢化の急速な進展による人口減少に加え、物価や光熱費の高騰によって、私立中高を取り巻く状況は依然として厳しさを増しています。
私立学校は私学助成と保護者負担の学納金によって支えられています。しかし、私立学校に対する公的支援は、国公立学校への公的支援と比べて低い水準に留まっています。
また、保護者負担の軽減を図る就学支援金についても、都道府県独自の上乗せ支援によって地域間格差が拡大し、子供たちの学校選択の自由が奪われています。
本連合会では、これからも私立中高の自主性・独自性を守りつつ、全国の意志ある子供たちが安心して私立中高で学ぶことができるよう、国に対して私学助成の更なる拡充と、家庭における経済的負担軽減を強く求めて参ります。