謹んで新年のお慶びを申し上げます。
さて、今時あたかも、教育改革推進の時節。特に、「次期学習指導要領改訂に向けた国の動向」は、一番の関心事であります。全国連合小学校長会としても、様々な意見を出し合い議論をしています。
次期学習指導要領改訂に向けて述べます。基本スタンスとしては3点あります。
(1)全国の多様な実態を踏まえ、各地区・学校が柔軟に教育課程を編成できるようにしたい。つまり、「裁量の拡大」という視点。
(2)全国共通に身につけさせたい力のより一層の明確化を実現したい。つまり、「不易」の明確化。あれもこれもではなく「核となる力」は何なのか。
(3)結果として、質を上げ量を抑えることで、子供たちにとって豊かな学びとなるようにしたい。つまり「少なく教え、豊かに学ぶ」。
付け加えるならば、「働き方改革」の視点から量を減らす議論は本末転倒であると考えます。子供にとって「カリキュラム・オーバーロード」になっていないかの視点が大事だと考えています。
様々な教育課題の解決につながる画期的な次期学習指導要領になることを期待しています。
そのためにも、全国連合小学校長会は、引き続き、全国の小学校長の声を「国に届ける」所存であります。