昨年はノーベル物理学賞と化学賞が共にAI技術に授与されたことが大きな話題となり、情報技術の社会的重要性が実感された年となりました。生成AIは様々な課題を抱えながらも、急速に社会に浸透しつつあります。
SNSが一般市民の主要な情報メディアとなり国政選挙にも大きな影響を及ぼす一方、いわゆる闇バイトの問題も顕在化するなど、情報リテラシー教育の必要性も強く認識されるところです。
今年は大学入学共通テストで新科目「情報Ⅰ」が初めて実施される節目の年でもあります。
本会では、小中高校での情報教育への支援活動として、教員研修への講師派遣やオープン教材JMOOCの提供、日本学術会議での情報科教育課程の設計指針策定への協力など、様々な活動を実施しており、今後も継続して取り組んで参ります。
更にジュニア会員制度により、情報分野に興味をもつすべての小中高校生の能力向上に貢献できるよう門戸を開いています。
本会主催の「中高生情報学研究コンテスト」は今年で第7回を数えます。年々参加者が増え、昨年からは支部ブロック予選を行い全国大会で最終発表を行う形式となりました。このほか中高生や高専生が参加する多くのコンテストや育成支援プログラムなどへの共催や協賛を実施しています。
情報技術は社会を支える重要な基礎の一つであり、その重要性は増々高まっています。今後とも情報教育の推進に協力して参ります。