昨年は高等学校教育の改革へ向けて、中央教育審議会の下に設置されている「高等学校教育の在り方ワーキンググループ」にて2023年度に取りまとめていただいた「中間まとめ」を基に、普通科改革などの学校の特色化・魅力化や、探究的・文理横断的・実践的な学びの推進に取り組むとともに、生徒の多様な学習ニーズに応えるための遠隔授業配信センターの体制等の在り方、「総合的な探究の時間」を教育課程の基軸に据えた各教科等における学びの充実、高等学校の指導体制の充実のための方策などについて検討を進めて参りました。本年も、審議の取りまとめに向けて検討を進めて参ります。
また、「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」においては、全国で1010校の高校を採択し、情報、数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的・探究的・実践的な学びを強化するために必要な環境整備に係る経費を支援しております。本補助金は2024年度補正予算にも計上され、引き続き支援を行います。
本事業の活用により、必要なリソースを確保し、また専門的な知見を備えた人材がいる大学や企業などと連携することで、高校段階におけるデジタル等成長分野を支える人材育成の強化をさらに推進できるよう、今後も現場のご意見を丁寧に伺いながら施策を進めて参ります。
さらに、専門高校についても、地域産業を支え、地方創生の核となる教育機関として重要と考えています。最先端の職業人材育成のため2021年度より実施している「マイスター・ハイスクール事業」をはじめ、引き続き専門高校の教育充実のための取組を進めて参ります。