GIGAスクール構想は開始から5年目となります。1人1台端末や学校のネットワーク環境といったインフラが整備され、学校現場の皆様のご尽力により、その環境を前提とした学びの変革が進められています。しかし、学校間や自治体間において取組状況に差が生じ始めているのも事実です。
これまで、全国の学校において1人1台端末環境を前提とした先進的な事例が積み重ねられてきていますが、今後は、全国それぞれの学校で、それぞれの教員が自分のものとして活用できるような取組を更に加速していく必要があると考えています。
文部科学省としては、リーディングDXスクールの輪を広げ、その成果を積極的に横展開するとともに、文部科学省に設置しているGIGA StuDX推進チームによる情報発信や研修などを実施し、今後も学校現場の声に耳を傾けながら、支援する取組を更に強化して参ります。
このほか、学校ネットワーク環境の改善、次世代校務DX環境の整備や高等学校段階におけるDX環境下での学びの変革など、様々な課題が山積していますが、GIGAスクール構想第1期の成果や課題も踏まえながら、これらの課題の解決に向けて、ハード面・ソフト面での支援に取り組んで参ります。
これからの時代は、様々な分野で予測のできない非連続的な変化が起こっていくこととなり、そうした社会に対して教員や学校は、変化に背を向けるのではなく、訪れる変化を前向きに受け止め、これからの時代を生きる子供たちの学習の基盤となる情報活用能力を育成していく必要があります。
1人1台端末の活用を通じて「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を図り、更なる教育の質の向上につなげていくことが重要だと考えています。