本県は「誰一人取り残さない教育」を実現していくため、特に不登校の未然防止に力を入れたいと考えています。学校は多様な考え方に触れ、また異なる世代との交流を通じて貴重な経験を積み重ねていく大切な場所です。子供たちが多くの人との出会いを通して多様な価値観に触れ、成長していけるようにするため、「未然防止・早期対応」に重点を置き、特に小学校段階での子供たちの居場所の確保や支援体制を充実させ、子供たちが人とのつながりを大切にしながら安心して学べる学校づくりに尽力していきます。
また、地域に誇りと愛着を持ち、自立して自分らしい生き方を実現できる力を育むための「ふるさとキャリア教育」をすべての教育の基軸に据えており、児童生徒自らが実社会、地域の課題を発見し、解決に向けて取り組む課題解決型学習(PBL)に取り組むなど、ICTも駆使した探究的な学びを充実させ、子供たちが主体的に学ぶ力を育成していきます。
併せて、昨年から本格的に県立高校で授業がスタートしたバカロレア教育や本年3月に開館する県立美術館での対話型鑑賞など、新たな学びの創造も進めていきます。
本年も学校・家庭・地域をはじめ関係機関等とも連携・協働し、1人ひとりが自分の信じる道を力強く歩んでいける教育の実現に向けて取り組んで参ります。