今年度本県は、第4期埼玉県教育振興基本計画を策定し、｢教育デジタルトランスフォーメーション（DX）の推進｣を全体の施策に共通する視点と位置づけ、各施策を力強く進めています。
小中学校では、県独自の学力調査である｢埼玉県学力・学習状況調査｣を、2024年度から県内全校で、情報端末などを活用したCBT方式にしました。これにより、正答誤答の状況に加えて解答に要した時間も分析できるようになり、児童生徒のつまずいている内容をより細かく把握することができることから、一層の授業改善に活かせると考えています。
高等学校では、国の｢DXハイスクール事業｣に県立高校28校が採択され、各学校が特色を活かした企業・大学との連携による探究的な学習を展開し、デジタル人材の育成に取り組んでいるところです。
また本県は、今年度から全ての教員のICT活用指導力向上のため、デジタル指導力に関する評価項目とスキルレベルをマトリクス上に配置した自己研修ツールを開発し｢ICTルーブリック｣と名付けて、活用を進めています。ICT活用に苦手意識がある教員にもインセンティブとなることを期待しています。
今後も、教育DXを積極的に推進し、1人ひとりの児童生徒の可能性が引き出されるよう、埼玉教育の質の向上を図って参ります。
