将来の予測が困難な時代において、子供たち1人ひとりが、豊かで幸せな人生を実現し、持続可能な社会の創り手として自ら未来を切り拓いていくことができるよう育むことが、教育行政の重要な役割です。現在、2025年度からの9年間を計画期間とする新たな｢大分県長期教育計画｣の策定に取り組んでいるところで、1人1台端末や先端技術などを最大限に活用し、新たな時代に対応した教育施策の充実を図っていきます。
生徒数や教員数の減少が予想される中、どの地域においても多様で質の高い教育を提供できる環境を整えるべく、県立高校について、今年度遠隔教育配信センターを整備し、双方向型の習熟度別遠隔授業と夏期休業中の特別講座など授業以外の学習支援を組み合わせた大分モデルの構築を進めています。小中学校では、小規模校同士の遠隔合同授業や専門家が免許外教科担任を支援する遠隔学習を充実させます。
また、｢誰一人取り残されない学び｣の実現に向け、ICTを活用した自宅学習など不登校児童生徒の個に応じた支援や、2026年4月の県立夜間中学の開校に向けたオンライン体験教室にも取り組みます。
こうした取組を通じて、本県のすべての子供たちが、変化の激しい社会を生き抜く力と意欲を身につけることができる｢教育県大分｣の創造に取り組みます。
