3つの世界遺産を有している本県の教育は、恵まれた歴史、文化、自然を学びのステージとして活用し、子供たち1人ひとりが学びを発展させることを重視しており、1人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を目指しています。そのためには学校の魅力化を進めることが特に大切であると考えています。
学校の授業の本質は単なる知識の伝達ではありません。学校でなければできない教育は何かを考え実現することが、学校教育の充実につながります。より良い学びを実現するため、子供たちにできるだけ裁量を与え、「認めてもらえる」「楽しい」と実感できる学校づくりに力を入れていきたいと思っています。
新年度には、第3期奈良県教育振興大綱が策定され、そこで示される方針に基づいて、新たな「奈良の学び推進プラン」を策定します。新しい時代に求められる子供たちの資質・能力の育成やDX人材・SDGsに貢献する人材の育成に向け、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図る取組、キャリア教育の充実、いじめ防止対策・不登校対策の推進、人権教育の推進などの取組をさらに進めます。
そのために、授業改善の継続と子供たちがワクワクする授業づくりによって、子供たち1人ひとりの主体的な学びが深まり、本県教育に期待される様々なニーズに応えるよう努めていきます。