第4次長野県教育振興基本計画(2023年3月策定)では、「個人と社会のウェルビーイング実現~一人ひとりの『好き』や『楽しい』、『なぜ』を追求できる『探究県』長野の学び~」を目指す姿として、探究を中核に据えた学びの改革を推進してきました。
その取組の成果が見えてきている一方で、社会状況の多様化・複雑化が進む中、従来の学校・授業・教員のあり方が限界に来ているのではないか、とも感じているところです。このような問題意識を踏まえ、昨年7月、知事と私の連名で「日本の学びの『新しい当たり前』を信州から創る」という決意表明をしました。
現行学習指導要領の趣旨の実現に当たっては、学習内容を質的に捉え、社会の創り手となる子供たちに必要な力を身につけられるよう、学校、保護者、地域が協働して取り組むことが重要です。また、クラウドベースのデジタル学習基盤を前提とした学び方への転換も求められています。
このような中で、これまでの学校の仕組みや授業展開のあり様を抜本的に見直す必要があると考えています。そこで来年度より「ウェルビーイング実践校‘TOCO-TON’」に県内10地域を指定し、地域と共に学校の仕組みの変革にチャレンジする学校を支援します。県内に「新しい当たり前」の芽を育んでいきたいと考えています。