本県は、児童生徒の学力や学習意欲の向上を図るため、小学校低中学年において、積み重ねが重要となる算数などの教科に、ベテラン教員等を専科非常勤講師等として配置しているほか、塾講師による授業補助や補習を、モデル校に指定した小中学校で実施しています。これらの事業は、若手教員の授業力向上にも資するため、学習指導要領の着実な実施につながる取組だと考えます。
一方、千葉県学校教育情報化推進計画に基づき、学び方、教え方、働き方のそれぞれに、ICTの活用を進めています。
具体的には、授業でのICT活用や校務のデジタル化を進めるため、民間の専門人材を学校に派遣し、派遣校からは「具体的な助言を受け、学校全体で改善が進んだ」などの評価を得ています。
不登校等の児童生徒への支援の充実においてもICTは有効です。ICTを活用したストレスチェックでは、個別面談や従来のアンケートで把握できなかった高ストレスの生徒を早期に発見し、受診につなげることができました。また、昨年6月から不登校等の中学生向けに5教科のオンライン授業配信を開始し、多様な学びの場の提供に努めています。
本年も、教職員が生き生きと働ける職場づくりを進め、子供たち1人ひとりの個性と可能性を最大限に伸ばす教育の実現を目指して参ります。