「こどもまんなか」で考えた場合、教育と福祉は家庭を支援する同じ立場にあります。本県では「家庭教育支援」として両者が一緒になって支援できればと考え、福祉関係機関等との連携強化に取り組んでいます。
目指す連携の姿は、早い段階から、子供とその家庭を丸ごと支援して、虐待等を未然防止できること。そのためには、学校や地域でお互いの得意分野を活かしつつ、困難を抱えているサインに気づけること、教育と福祉の関係者が相互理解を深め、コミュニケーションレベルを向上していくことが不可欠です。
そこで、今、困難を抱える児童生徒をチーム学校で支える「教育相談支援」と、学校・家庭・地域を繋ぎ、子育てを応援する「訪問型家庭教育支援」の2つのテーマで、教育と福祉の「対話の場」を設け、チームとして協働できる関係性づくりにチャレンジしています。
「対話の場」では両部局の担当職員が事例ワーク等も取り入れながら、本音の議論を重ねることで、互いの違いを知って認めつつ、目指す姿に向け対策を一緒に考え、動き始めたところです。
のりしろをつくって、それを重ねるように、教育と福祉、それぞれの専門分野から少し視野を広げて互いの理解を深め、信頼でつながる職員を増やしていく。地道にこの取組をコツコツ続け、そのような環境を整えていきたいと思います。