本県では、生まれ育った地域との確かな絆を原点として、主体的な学びを立ち上げようとする「教育の魅力化」を進めています。
地域の自然や歴史、文化を教育資源とする高等学校の「地域課題解決型学習」や小中学校の「ふるさと教育」、県外在住者が県立学校で学ぶ「しまね留学」では、子供たちが地域、また、そこに暮らす人々や違う社会で生きてきた人々と直接関わる中で、多様な生き方を具体的に知り、人生の選択肢を拡げています。将来、自分の住む地域に主体的に関わり、社会人として自立しながら協働できる人になることを願い、取り組んでいます。
求められている新たな学びは、教職員の働き方改革と共にあります。県教育委員会は教職員が悩みを相談できる「教員サポーター」、学校関連法務を支援する「スクールロイヤー」を配置。いずれも教職員が1人で悩みを抱えず、職務への意欲向上や心身不調の回避、離職防止等に資する目的です。併せて、大学1、2年生を対象とした教育現場の体験活動「しまねの教員魅力☆5days体験プラン」を実施し、教師を目指す学生の意欲の醸成と教職に対する理解につなぐ取組も始めています。
本年も、子供たちとともに大人も成長することができる学校が、魅力あるものとなり、本県教育が一層充実するための施策を推進して参ります。