本県は、県立高等学校適正化実施計画による「社会とつながる実学教育の推進」、「地域とつながる教育の推進」に加え、来年度から「普通科等における特色ある教育の推進」を掲げ、生徒の学習意欲を喚起し可能性及び能力を伸長するため、県立高校の魅力化・特色化に取り組みます。
その一つで、生徒自身の進路実現を図る進学教育の重点校と推進校を指定します。重点校は、国際教育や理数教育等を切り口とした探究活動を充実させることで、意欲をもって学習に取り組み、主体的に課題発見・解決できる力を身につけた人材の育成、推進校では地域の中学校や高等教育機関と連携し、生徒が主体的に社会の形成に参画し、持続可能な社会の発展に寄与できる資質・能力を身につけた人材の育成を目指します。
またICTを効果的に活用する通信制課程を開設し、生徒のニーズに合わせた新たな学びの場を創出します。生徒が自分のペースで学習し、課題に取り組めるオンライン教育を行うとともに、県立高校を協力校、県立教育研究所を協力施設とすることで学校間連携の制度を活用し、全日制課程の不登校生徒の学習機会の確保に向けた新たな制度を構築します。
社会に開かれた教育課程の実現や教育DXの推進など、様々な教育課題に向き合い、奈良県教育の一層の充実・発展に取り組んで参ります。