長崎県は、学校が保護者、地域、民間、他の学校等と積極的につながり、予測困難な時代において自ら学び豊かな人生を切り拓くことができる子供たちの育成に取り組んでいます。離島・半島の多い本県では、少子化等の影響で県立高校の小規模化が進み、全校生徒30名以下の学校もあります。小規模高校では教員数も限られており、多様な選択科目の開設や、生徒が様々な意見に触れる機会を提供することが難しい状況にあります。
そこで県立高校などに遠隔授業等を配信する「長崎県遠隔教育センター(仮称)」を2025年度開設予定で、小規模高校に専門性の高い授業の配信を行います。例えば、理科の物理や化学等の教員が不在の学校に配信し生徒の選択の幅を広げ、数学や英語の習熟度別授業を実施することが可能となります。また探究活動、キャリア教育、国際交流などの分野で、大学、専門学校、企業、NPOなど外部の人材ともつながり、全県立高校を対象に様々なコンテンツを配信して生徒の視野を広げ、進路実現を支援します。
遠隔地や小規模校の多い本県だからこそ可能な、時間や空間の制約を受けない最先端の教育を推進し、地域や学校規模に影響されない子供たちの豊かな学びの実現に取り組んで参ります。
《編集部注=ご寄稿依頼時点で教育長不在だったため、教育DX推進室に依頼しています。》
