本県は現在、今年4月からの4年間を計画期間とする、次期「三重県教育ビジョン(仮称)」の策定を進めています。次期計画では、子供たちに育みたい力として、①自立する力②共生する力③創造する力を掲げ、子供たちが個性を輝かせ、望む未来を実現できるよう、教育政策を推進していくこととしています。特に、近年、いじめ問題への対応と不登校児童生徒への支援が急務となっています。このため、道徳教育の充実を通じたいじめの未然防止に取り組むとともに、正確な認知、迅速な対応を徹底し、相談・支援体制を強化していきます。また、増え続ける不登校児童生徒への支援として、今後、校内教育支援センターの設置促進、フリースクール利用に向けた経済的支援など、多様な学びの場の確保について検討していきます。スクールソーシャルワーカー等の専門人材を拡充し、訪問型支援を強化することも重要と考えています。
また、1人ひとりに応じたきめ細かな指導を行うため、教員不足の解消は喫緊の課題です。教員を志す若者が増えるよう、教員採用試験の改善などを積極的に進めるとともに、働き方改革の取組を組織一丸となって推進していきます。
今後も子供目線に立ち、1人ひとりの可能性を最大限に引き出すという基本姿勢のもと、課題と丁寧に向き合い、全力で取り組んで参ります。