社会が大きく変化し、学ぶことや働くことに対する価値観も多様化する中、1人ひとりの可能性を最大限に引き出し、すべての子供たちが夢や希望を持てる学びを展開していく必要があると考えます。
昨春、「京都府学力・学習状況調査〜学びのパスポート〜」を本格実施いたしましたが、今後、経年で学力の伸びと非認知能力の変容を分析し、授業改善や1人ひとりに応じた効果的な指導に取り組むことで、学力向上を図ります。
一方で、不登校児童生徒等が増加する中、相談体制の充実や学校内外で居場所の確保等に取り組むことで、子供たちが誰1人取り残されず、安心して教育を受けられる環境を構築するともに、乳幼児期からの子育てに着目し、保護者の悩みに寄り添えるような取組など、家庭の教育力向上にも取り組みます。
さらに、多様化する教育課題に対応するため、昨年創設した、市町村向け「子どもの教育のための総合交付金」により、地域の実情に応じたきめ細かな取組を支援することで、教育環境をさらに充実します。
こうした取組とともに、学校、家庭、地域との連携をさらに進めることにより、子供たちが、「自己肯定感」を高め、「包みこまれている」という感覚の中で、未来に向かっていきいきと学べる教育の実現に全力を尽くして参ります。